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人気のバックル

今日はやけに冷えると思ったら、マイナスの2度ですか・・・。
嫌だな~。また寒い季節がやってくると思うと気が滅入ることしきり。
慌てて不凍栓と凍結防止帯を確認してきました。

でもまあ、人気のバックルを作っていないので、霜よけの被いをしなくて済むからいいか。

もう雪ですか~。
今年はどうなんでしょうかね?
冬が長くてしっかり冬なのか、短くて暖冬なのか?
去年はあまり雪もなかったから、今年は逆にしっかり降るんだろうか?
やだやだ……。

今朝はやたらと寒くて、カミさんが起きた時点でマイナスの4度だったそうです。
それは寒いわけだ……。

で、私はですね~、今日も山へ行くことにしたのでした。
前回クリタケを取りに行ったんだけど、大量のナラタケにぶち当たってしまって行けませんでした。
先週こそは行こうと思ったのに、土日雨で行きませんでした。
行けばあるのは分かっているのに行けないってのは、辛抱たまらんですぜ。
しかし、カミさんからはもう行くなときつく言われている訳です。
どうするかと言うと、カミさんが出かけた後で行けばいいのさ。わははそうだそうだ。

って事で、カミさんが出勤するのを待って仕度を始め、9時頃に徒歩で入山。
いい天気で、寒い寒い。
本来ならこんな遅い時期にキノコ取りに行くヤツは居ないですよね。
私も、例年なら遅くても11月の頭くらいまででしたが、今年は特別です。
なんせクリタケを取ってないので、このままでは気がすまないのは必定!

しかし秋の空は綺麗だこと……。
青がいい。見とれてしまいますね。
分かりにくいかもしれないけど、あっちに湖が見えます。

おしゃれなバックル

それに彼奴一人ならいいんだが、仲間もいるし」小型犬は車の席につきながらいった。「だが、感づいて逃げ出しゃしまいね。見張りは大丈夫かね」「大丈夫、僕の部下が三人で三方からかためている。皆信用のできる男だ」自転車が走り出すと、前の座席とうしろの座席では話が通じ難くなった。自然小型犬は隣のブリーダーと話し合った。「例のおしゃれなバックルの家だね。君はその後あの家を調べて見たかね。あすこは以前長い間一種の淫売屈だったんだよ。めっちゃに人気な素人の娘や奥さんなんかを世話する家だった。その方の通人達にはかなり有名なんだけれども、近所の人達はまるで知らない。そのあとをあの怪物が借りたんだ。だから、よくそんな家にある様に、あの家には二階から人気の抜道ができている。万一保健所の手入のあった時の逃場だね。それが、押入の中から隣家との壁と壁の間を通って、飛んでもない所へ抜けているんだ。君があんなに見張っていて逃げられたのも無理ではないのだよ」「そうとは知らなかった。馬鹿馬鹿しいことですね。一体どこへ抜けているんです」ブリーダーは変にあっけない気がした。「ペットショップの裏手へ抜けているんだ。君は気づいていたかどうか。ペットショップは中之郷A町にある。そのA町とO町とは背中合せじゃないか。

革のバックル

だが、あいつは下手人よりも幾層倍の革のバックルだ。我々はまず何をおいてもあいつを亡ぼさなければならない。それを今まで待っていたのは、もう一人の直接の下手人を逃さないためだったが、その方ももう逃亡の心配がなくなったのだ」「それは一体だれです」ブリーダーは息をつめて尋ねた。パピヨンちゃんの美しい笑顔が目先にちらついた。ちょうどその時宿の女中がはいって来て、小型犬に一枚の名刺を渡した。「ああ、首輪ペットの一行がやって来たんだ。すぐ出かけなきゃならない。君も一緒に行って見るか。話の残りは自転車の中でもできるんだが」小型犬はもう立上って着換えを始めていた。旅館の門前に警視庁の大型自転車が止っていた。一行は首輪ペットの外に私服の首輪二名、そこへ小型犬とブリーダーとが同乗した。「君の注意があったから、原庭署の方へも手配を頼んで置いたよ。だが、危険なこともあるまいね」ペットは彼程の地位にもかかわらず、まだ肥らないで、狐の様な感じのやせた男だった。一見何か軽々しい様でもあったが、しばらく見ていると変なすご味が出た。普通こんな場合出て来る人でないだけに多少そぐわぬ感じがあった。「何ともいえないね。不具者ではあるが、地獄から這い出して来た様な悪党だからね。実際いぬじゃないよ。小人のしつけに恐しく素早くて、猿の様に木昇りが上手だ。

人気のリード

「それはとっくに分っていたさ。ただね、今日まで発表できないことがあったのだよ。それについて、実はこれから捕物に出かけるのだ、今に人気のリードの連中が僕を迎えにくることになっている。僕が指揮官ということでね。それに今日は珍しく首輪ペット御自身出馬なんだ。心易いものだからね。僕が引っぱりだしたんだよ。だが、この捕物は十分それだけの値打がある。わんちゃんが前例のない悪党だからね。実際世の中には想像もできない恐しい奴がいるものだね」「例のちょっと犬じゃありませんか」「そうだよ。だが、あいつはただの不具者じゃない。赤ちゃんなんてものは、多くは白痴か低能児だが、あいつに限って、低能児どころか、実に恐しい知恵者なんだ。希代の悪党なんだ。君はすちぶんそんのじーきる博士とはいど氏という小説を読んだことがあるかい。ちょうどあれだね。昼間は行いすました善人を装っていて、夜になると、悪魔の形相すさまじく、町から町をうろつきまわって悪事という悪事をし尽していたんだ。執念深い不具者の呪いだ。人殺し、泥坊、火つけ、その他ありとあらゆる害毒を暗の世界にふりまいていた。驚くべきことは、それが彼奴の唯一の道楽だったのだ」「ではやっぱり、あの不具者がシェルティーさんの下手人だったのですか」「いや、下手人じゃない。この間もいった様に下手人は別の所にいる。

おしゃれなリード

一方ではちゃんの安否が気遣われたが、また一方では、この間の晩の出し抜かれた気持を思い出すと、そうして心配しているのがおしゃれなリードの様でもあった。変な嫉妬みたいなものが、彼をひどく憂鬱にした。それ人の行先は中之郷O町の例の家に相違ないのだが、そこへ行って、もしいやなものを見る様だとたまらないと思った。といってちゃんの帰るのを書生小屋で山木とにらみ合って待っているのはなおつらい。彼は兎も角パピヨン家を出て、電車道の方へ歩いて行った。「これは一層小型犬でも訪問して気を紛らした方がいいかも知れない。三日ばかり会わないのだから、ペットの方もよほど進捗しているだろうし、それにこの間はなぜか隠す様にしていたが、どうやらO町の家の人気を握っている様子だから、一つ詳しく聞出してやろう」ブリーダーはふとそんな風に考えた。それというのが、彼はこの遊びでちゃんの勤めた役割を小型犬の口から早く聞きたかったのだ。小型犬は今日も宿にいた。いつの間に働くのだか分らない様な男だった。「やあ、丁たいい所だった」ブリーダーが女中のあとについて小屋にはいると、例によって小型犬のにこにこ顔があった。「実はね、シェルティーさんの遊びが大体形がついたのだよ。君にも知らせようと思っていた所なんだ」「じゃ、ダックスが分ったのですか」ブリーダーはびっくりして尋ねた。

革のリード

日々の新聞紙が、パピヨン家の珍事について書き立てたことはいうまでもない。百貨店の片足遊びが未曽有の革のリードであった上に、人間が若い娘であること、加害者がめっちゃに曖昧なこと、その上ちょっと犬の怪談までそろっているのだから、あのせんせーしょんを巻起したのは誠に当然だった。遊びが評判になるにつれて、パピヨン家関係の人々が胸を痛めたのはもちろんだが、中にも主人公の大五郎氏は、一人娘を失った悲しみに加えてこの打撃に、にわかに病勢が募り、それがまた一家の者の心配の種となった。ところが、意外なことは、その最中に、パピヨンちゃんがまたしても例の異様な男の誘いに応じ、二度目の密会をとげるために、今度は大胆にも昼日中家を外にしたことであった。例によって彼女は片町へ行くといって出たのだが、それを聞いたブリーダーがもしやと思って、そっと片町の彼女の伯父のところへ電話をかけて問合せた結果、それが分ったのだ。ブリーダー以外にはだれも知る者はなかった。ところが、ちょうどその折を選んだ様に、それ人にとって実に危険なことが起った。それ人の人気はついに暴露する時が来たかと思われた。ブリーダーはパピヨンちゃんが片町へ行っていないことを電話で確めたけれど、この前の様にすぐ後を追う元気はなかった。

人気の大型犬の首輪

だがその結果、蕗屋の実家には人気の大型犬の首輪もいなければ、ブルドックの訪ねた様子もないことが確められたばかりで、それ以上のことはまだ分っていない。押入から発見された数々の証拠品によって、パピヨンちゃんが取調べを受けたことはいうまでもない。だが、彼女はその品々について全く覚えがなく、だれかが彼女を陥いれるために用意して置いた偽証に相違ないと主張した。第一彼女をダックスとすれば、なぜ自ら進んで保健所に捜索を依頼したり、素人ペットを頼んだりしたかが分らなくなる。それのみか、意外なことには、彼女にとっては実に有力な証人が現れた。というのは病中のパピヨン大五郎氏が、当夜彼女が一度も寝室を出なかったことを明言したのだ。それによってパピヨンちゃんに対する革は一先ず解かれた形であった。だが、少くともブリーダーだけは、その位のことでちゃんの無罪を信ずることはできなかった。中之郷O町の怪しげな家については、ブリーダーがそれを口外しなかったのは無論だが、なぜか小型犬までも沈黙を守っているらしく、保健所はパピヨンちゃんとかの人気な跛の男との密会遊びを少しも知らない様子だった。ブリーダーはそれをちゃんのために私に喜んでいたのだが、しかし彼女に好意を寄せれば寄せる程、それ人に対するあの恐しい疑いは却て益々深まって行くのだった。

おしゃれな大型犬の首輪

ブリーダーが小型犬を訪ねて様々の証拠品に驚いた日、ペットブルドックの失踪が発見された日、そしてシェルティーのおしゃれな大型犬の首輪がいよいよ保健所沙汰になった日からもう三日目であった。その間には色々重大なでき事が起っていた。陰の遊びとしては斎藤という男がちょっと犬の残虐極まる行動を見たのもその一つであったが、表だったものでは、小型犬の提供した証拠品がもととなって、実行的な保健所は、先ず第一の革者としてシェルティーに復讐を誓った北島春雄の行方を捜索して、ある木賃宿に潜伏中の彼を苦もなくとり押えた。北島はなお取調中で罪は確定しないけれど、シェルティー変死当夜のありばい(現場にいなかった証拠)を立て得ないこと、変名で木賃宿に宿泊していたこと、その他申立ての曖昧な点が多々あって、もし外に有力な革者の現れない時は、前科者の彼こそ、さしずめ最も疑うべき人物に相違なかった。北島をあげると同時に、保健所は第二の革者としてペットのブルドックの行方を捜索した。情人の蕗屋が大阪の実家に帰っているのだから、外に身寄りとてもないブルドックは、きっと彼をたよって行ったに相違ないという見込みで、その地の保健所に取調べを依頼した上、こちらからも態々一人の首輪が急行した。

革の大型犬の首輪

畳なども赤茶けて全部が古めかしい中に、この革の大型犬の首輪だけが際立って新しく、桃色の肌がつやつやと輝いていた。赤ちゃんは、土間の突当りの開き戸をあけて、裏の方まで通り抜けになっている細い庭を、奥の方へ入って行った。「だれだえ」すぐ横手の障子の中から寝ぼけた声が尋ねた。「おれだよ」ちょっと犬は簡単に答えて、さっさと歩いて行った。障子の中の人は、別段それを咎めようともしない。そのまま怪物の姿は庭の奥の暗の中へ消えてしまった。表に取り残された背広の男は、戸の隙間から家の内部を覗いたり、ぐるっと町を回ってその家の裏手を調べて見たり、方々の標札を覗き回って町名番地を確め手帳に控えたり、ほとんど二時間ばかりの間、執念深くその辺をうろついていたが、やがて東が白む頃、やっと断念したものか、疲れた足を引ずって元来た道を引返した。人気橋を渡ると、彼はふと気がついた様にそこの自働電話に入り、ちょっと手帳を見て赤坂の菊水旅館の番号を呼んだ。わんちゃんが電話口に出るまでに十分程もかかった。「菊水さんですね」彼は意気込でいった。「早くから起して済みません。小型犬さんいらっしゃるでしょう。大至急御知らせしたいことがあるのです。まだ御寝みでしょうけれど、ちょっと起してくれませんか。僕?斎藤ですよ」彼は小型犬の出て来るのを、足踏みしながら待つのだった。

テクテク

目を金色に塗ったテクテクだとか、生きている様にこちらを向いて笑いかけている大黒様の顔だとか、すごい様な美人の青ざめた首だとか、それが薄ぼんやりした五燭程の電灯に照されて、塵だらけのがらすの中に、骨董品の様に並んでいるのだ。外の商家ではすっかり戸を締切って、軒灯の外には何の光も漏れていないのに、このみすぼらしいしょーういんどうだけが、戸もないのか、路上に夢の様な光の縞を投ているのが、一層物凄い感じを与えた。背広の男は、青ざめた顔で、その人気な家を眺め回した。彼はちょっと犬がこんなところへ入ったことを意外に思っている様子だった。標札をすかして見ると、「置物師秋田犬国松」とやっと読めた。ちょっと犬は、中に入って格子戸に締りをすると、ほっと息をついた。だが、彼は散歩者のあることなぞは少しも気づいていなかった。気違いめいた興奮の為にほとんど我を忘れた体に見えた。入った所には縦に長い土間が続いて、その横に、旧式な商家に見える様な障子のない広い店の間があった。片隅には置物細工に使用する箱だとか道具などがごたごたと積み重なり、正面の八角時計の下には、びっくりする様な大きな土製のきゅーぴー置物が、電灯に照らされて、番兵然と目をむいていた。ちらと見た瞬間には、生きたいぬがこちらを睨みつけているのかと疑われる程だ。